仏教の観点から子育ての原則はあるのだろうか。
佛心宗福厳児寺住職・大愚元勝氏のYoutubeチャンネルをよく見ます。
「大愚和尚の一問一答」では、視聴者からの質問に対して、大愚和尚が丁寧に回答します。
その回答に、表現は良くないかもしれませんが”流れ弾をうける”ように、心を震わせることがあります。
先日大変参考になった大愚式子育ての3ルールについて、シェアをします。
大愚元勝氏とは
著書「最後にあなたを救う 禅語」の中でプロフィールが記載されています。
佛心宗福厳児寺住職。慈光グループ会長。
著書「最後にあなたを救う 禅語」から
駒澤大学、曹洞宗大本山總持寺を経て、愛知学院大学大学院文学修士号を取得。
僧侶、実業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、
「僧にあらず俗もあらず」を体現する異色の僧侶。
質問者さんのご相談内容
YouTubeチャンネル 「大愚和尚の一問一答」 の中のご質問者さんのお悩みは以下でした。
- ご質問者さん(母親)は、子どものころにいじめにあっていた。
- 大人になっても周りの人と人間関係を築くことが不得手である。
- 自分の子ども(男の子)が将来いじめにあわないか心配である。
- 息子が夢や希望をもって生きれるよう、親として具体的にできることは何かを知りたい。
大愚和尚の回答
一華五葉を開くとは
大愚元勝氏はまず禅語・「一華五葉を開く」を紹介します。
「一華五葉を開く」とは、ひとつの花に、5つの花弁が次々と開いていく様のことです。
著書「最後にあなたを救う 禅語」から
花は、最初から備わっている能力だけで花を開き、そして時期がくれば枯れていきます。
ですから、人間も、生まれたときに持っているものを十分に花開かせることができれば、
それだけで高みに到達することができるのだ、という意味を持っています。
不幸にならないかを考えるのではなく、子どもがいかにして幸せになるかを考える。
このことを考えることが大切だと、大愚和尚は説きます。
そして、親としてすべきこととして、具体的につぎの3つのことを伝えています。
ご相談に対する処方箋・ 大愚式子育ての3ルール
- 基本的な生活習慣を整える
・朝起きる、夜早めに寝る、ご飯を食べる、服装を小奇麗にしておくなどを身に付けてあげる - 社会と関係を良好にするために躾をする
・あいさつ(ありがとう、おはよう、いただきます、おやすみなさい…)を覚える
・お友達と遊ぶときにマナーを守る
・他の人と生活するときに、気持ちよく過ごせるようにする - 人間として大切な能力を伸ばす
・心の能力と技能的な能力を伸ばしてあげる
・好きなことや興味をもつこと(運動、集めること、砂場遊び…)を徹底的に認める
・伸ばしてあげることで、将来社会のために役立てる能力につながっていく
まとめ(大愚式子育ての3ルールの感想)
最近子どもが言葉を認識できるようになり、時々問いかけることがあります。
じょうくんさー将来何がしたいよー?
???(なにいってんのよ)
まだ彼にはちょっと高度な質問でした。
大愚元勝氏の回答を聞いたあとは、焦ることなく息子に伝えることはたくさんあるな感じました。
まずは、基本的な生活習慣を整える、社会と関係を良好にするために躾をする。
そして、好きなことや興味をもつことに気づいてあげたいと思いました。
大愚元勝氏は最後に次のように述べています。
子育ては子どもは子どもに対して何かをしてあげるのでなく、子どもをきっかけに自分が自分の人生を学ばせてもらう機会です。
大愚 和尚の一問一答から
良いお話に出会えたこと、大変感謝しております。